32.「葦船」ってな〜に!!
 

 葦船の大阪港内運航トライアルの実施。
 大阪市港湾局の全面的なバックアップを得て、朝日放送主催で、平成16年4月29日実施された。
「葦船の製作」は、全国都道府県・市町村で「家族揃ってボランティア!!」活動の一環として
盛んになっております。

 家族揃って「葦」の刈り取りから始まって葦船を建造、海へ出る。
 今回の葦船は、大阪府内のボランティアの皆様が力を合わせて製作したものです。
 写真の葦船は、「朝日丸」といいます。

 この葦船の大きさは、
長さ:
14メートル、幅 6メートル、重量 6トン、乗り組み定員 23名です。

「葦船」ときいてのイメージは???
1.先人の知恵、2.環境保全、3.水の浄化、4.ボランティア
5.家族の絆、 6.自然に逆らわない。
などでしょうか?

葦船 (あしぶね)

 葦船とは、数千年前から存在している船の中では最古で、葦(パピルス)を束ねて縄でくくられただけの
原始的な船です。
 古くは、エジプト文明の壁画、ティワナコ文明の織物の模様などにも描かれていました。

 現在でも、ティグリス川、ペルーの海岸線、アマゾン川、ラプラタ川、ナイル河、チチカカ湖、
ヴィクトリア湖等で漁などの生活手段として使われています。

 神話の中にも登場しています。
 日本では古事記の中で、蛭子命が葦船に乗せられ流されたとあります。

 アメリカ西海岸の先住民ホピ族の祖先は、葦船に乗って大陸間を行き来していた、アンデス・インカの
初代王マンコ・カパックは、葦船に乗りチチカカ湖に降り立った、など、世界各国の神話や伝説などで
語り継がれています。

 展示されている数枚の葦船の写真のうちの1枚(後方に「なにわの海の時空館」が写っている写真。)が、
平成
167月近畿海事広報協会第26回「海の日」写真コンテスト特選「大阪市長賞」受賞作品です。
                            

                                     以上












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