(2)ケーソン据え直し工法(写真3rd-01〜3rd-04まで4枚)
 

  スリップ内の巾は、港湾設計基準により、最大対象船型の1Lとするよう

 規定されており、大型船用スリップ巾はポートアイランドにおいては

 北埠頭/中埠頭間、中埠頭/南埠頭間さらには六甲アイランドにおいては

 東部のスリップ巾等のすべての巾は従来どうり300メートルキープ

 しなければならない。従ってこれらスリップ両側の岸壁については、沈下し、

 前傾した既設ケーソンの据え直し工法が採用されている。

  加えてケーソン下部に摩擦増大マットの設置、あるいは海底部基礎捨石の

 増強等により耐震工夫がなされている。

 

photo3rd-01

ケーソン据え直し工法が採られた六甲アイランド東側スリップ内のRWバース
スリップ幅300mを狭める訳にはいかぬのでこの方法が採られる。
神戸港内すべてのバースにおいて陥没と共に海側への前傾せり出し2m〜3mが
発生し、陥没沈下量はMAX2mであった。その様子のよく解る写真である。
手前のバースRXも後日打手替え本格復旧される。


photo3rd-02

メリケン波止場東側護岸用ケーソン据え直しの為一時陸揚げ

photo3rd-03

ケーソン据え直しにより完全に新装完了した
六甲アイランド東側スリップ内RW〜RZバース


photo3rd-04

ケーソン据え直しの上、背後土圧低減、岸壁天端高復旧し新装なった
六甲アイランド北東部フェリーバースRF-3耐震強化岸壁

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