Photoseries H-02



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                       パレード当日は多 種、多彩なボート、ヨットがどこからとも無く現れたが
                  なかでもこの写真のモーター ボートの速さにはビックリさせられた。
                   船型は魚の「ひらめ」みた いに平べったく、海上やや波高き中を水面にバウンド
                  することなく水面上を滑って いた。60ノットは軽く超えていたと思われる。



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                   今回参加した合計12隻のA/Bクラスの大型帆船の中でスペイン語圏からきた
                4隻の帆船。スペイ ンのJuan Sebastian De Elcano、メキシコのCautemoc、
              アルゼンチンの Darmlodziezy、そしてコロンビアのGloria。いずれにも共通していることは、
              規律、端正、威厳そして 尊大といった言葉で言い表すことができる。けして不快なものでなく、
              きわめて爽やかであっ た。
                 他に例をあげれば イギリスはバッキンガム宮殿の前に直立不動で立っている
              近衛兵のようだった。あ の近衛兵、前を通っても顔はおろか目も動かさず、遠くの
              一点を刺すような視線で あった。
                今回パレードをご覧 になった皆様もお気づきのようにコロンビアの帆船Gloria.
                深紅のコートに身を 包み甲板上に整列。観客に不動の姿勢で黙して礼する姿には、
                 およそ500年前 の栄華を極めたスペインの治世の栄光を偲ぶことができよう。
                自船の前方は第4番 船のGloria、そのさらに前方は第3番船のLibertad.
                                視野に入るのはすべてが帆船。中世の時代に舞い戻った素敵な気分満喫!!!



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               大阪港の大関門を入っ た所がパレードのフィニッシュポイント。
                そこにはご来賓を乗せた観船としての客船「ふじ丸」が
               係留されている。当日は高円宮ご夫妻がご観船されてい た。
              この反対側の南側は大阪南港の北岸、特設された見物会場に は
              およそ5万人の見物客でにぎわった。カラー放水は歓迎の意 である。



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            フィニッシュポイント南側の南港側特設会場をみる。
           本船JI FUN号(香港)より撮る。



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                       Pallada(ロシア)スタート直前、朝もや深し 。今回大阪寄港ははじめて。
                     船名は、 女神「アテネ」のロシア語名にちなんでいるとのこと。  


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                                   第5番船JI FUNGの船長。オーストラリア人。帆走のままで
                         着桟するという離れ業を見事にやってのけた。準備の指揮、
                           号令を矢継ぎ早に発する船長。前方は着桟岸壁の南港オズ岸壁。
                           すでに黒山の人だかり。



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                  Ji Fung号第1レース(香港ー沖縄800マイル)、第2レース(鹿児島ー大阪
                  300マイル) のクラスAU/Bにおいて総合優勝を遂げている。
                  全長40メート ル、総トン数174トン。



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                                   Ji Fung(香港)には、早朝からパレード終了、所定のバースへの
                   着桟完了まで 乗船し、船長ほか乗組員のセールワークをつぶさに見た。
                   驚いたことが 二つあった。
                    一つは若い 女性のトレイ二ーが非常に多かったこと。トレイ二ーとは
                   一般から公募 して乗り組み一定の訓練を受けているものです。
                    二つ目はプ ロパーの男性乗組員の技量の高さ。
                    なかでも高 さおよそ15メートルのステイワイヤーの高いところに旗を
                   取り付ける作 業に直径20mm程度のワイヤーを手足の指だけでスルスル
                   と登った。5 分もかかる作業を平気でこなしておりてくる。
                   手足の指の力 の強さにはびっくりした。


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                    全長わずか40メートルの小さな帆船にプロパーの乗組員は少なく
                   その代わりトレイニーが非常にたくさん乗っていたのが印象的であった。
                    パレード中交代でとる昼食に私も合流させてもらった。
                    すべてが勿論セルフ。狭いキッチンも人で埋まり体を寄せ合って
                   立食でたべた。 楽しいひとときでした。Ji Fung(香港)   

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