船の写真(Part K-3)

2-28 President Kennedy
61,926 GT



黒色船体、黒色ファンネル。威厳と重厚さにおいて、まさにKING OF THE WORLD
である。経済性を超越し、国防の最前線においても十分に機能する不沈艦のごとし。
アメリカの象徴として造られたAPLマザーシップ シリーズの代表格。
     神戸メリケンパークオリエンタルのベランダより撮る。 

2-29 Brooklyn Bridge
48,237 GT




高島炭坑・軍艦島。全盛期 の炭坑に始まり、廃坑となって10年以上たった現在に
至 るまで、海に突き出た異様な人けの無い島を30年以上も撮り続けているカメラマン
が いる。 このカメラマンの撮る写真は戦前戦後を通じてわが国のエネルギーを支えてきた
炭 坑、過酷な労働を担う炭鉱夫およびその家族の生き様を、そしてその時代背景を鮮明に
語 り続けている。
   戦後の日本商船隊と日本人船員の歴史は、炭坑と炭鉱夫のそれに酷似している。
   戦後の日本経済を縁の下で支えてきたが、今や”不要”の烙印を押されたかのように
共 に消え去ろうとしている。
   資源に恵まれないわが国、将来に亘り貿易立国であり続けねばならないことに変わりは
な い。これでよいのだろうか? 十分に論議すべきテーマではなかろうか?
港 から日本商船隊および日本人船員が消え去っても、港があり、そこに働く”仕事船”が
あ るかぎり、仕事船の軌跡を撮り残したい。汗と泥にまみれて一生懸命働いている人たち
に 勇気と力が沸いてくるようなものを撮り残したい。
   写真は、神戸港六甲アイランド南西部川崎汽船ターミナル屋上よりRC-2への
着 桟を撮る。 復興工事さなかの平成8年3月のもの。
   背景の六甲山、震災の傷跡の痛みを忘れさせるほどに美しかった。 

2-30 神戸港第3航路(現中央航路)赤灯台
第7防波堤西灯台




人間の 目は広角過ぎる。見えなくて良いものまで目に入るため、見なければならない
も のを見過ごしてしまう。ファインダーの中では不要なものを取り込まず、大切なものを
ク ローズアップさせる。  即ち上手に引き算をする事が大切。
   経済を筆頭にすべてが右肩上がりの流れの中で、流れに水を差すものはたとえ
正 論であっても村八分扱い、国賊扱いされかねない。
    まさに第2次世界大戦前の国内情勢の再現。政界、官界、経済界はもとより各家庭内
に おいても”お金優先”とされてきた。マスコミも流れに逆らえず知っていても知らぬ振り、
書 きもせず、報道もせず。
    バブルがはじけた。 世の中のありとあらゆるところで、かって「儲かっている時代」には
見 逃されてきた悪行、価値観の倒錯を暴くことに世論の追い風が吹きはじめ、順風、満帆。
やっ とマスコミも報道を始め、書きまくっている。 追い風が無ければ報道出来ないマスコミの
力 の限界を知らされた。 以来、マスコミ不信が鬱積するあまり、テレビ・新聞を見ることを
絶っ てもう4年が経過。 これも私流処世術。。。引き算の人生。
   神戸港第1,第6および第7防波堤は大震災により約2メートル沈下した。そのため
満 潮時、わずかに水面に顔を出した防波堤上を波が洗い、港外から見ると神戸港の
す べての防波堤が突然消え失せたように見えた。 台風シーズン到来までに防波堤の
嵩 上げ工事が最優先で昼夜施工され、7月中に見事に工事は完了した。
    平均2メートル嵩上げされた防波堤の総延長実に数千メートル。鉄骨骨組み作業と
コ ンクリートミキサー船が大奮闘。 神戸の街、港、市民は台風高潮の被害から守られた。
    大きく評価されることもなく、大きく報道されることもなかったが、2次災害を予防すること
が 出来た。極めて重要な事柄であった筈。
   写真の防波堤、上の白い部分が約2メートル嵩上げの部分。
    震災翌年の平成8年1月撮影。


2−31 Empress Phenix
46,734 総トン





2−32  President Kennedy
61,926 総トン




2-33  Lu He
65,140 総トン






2-34  Asuka
28,717 総トン








2-35  Oocl Frontier
57,393 総トン






2-36  Alligator Hope
40,354 総トン







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