1.大阪港、堺泉 北港の船舶


             船の写真(Part 1)

1.  「大阪港南港関門入口付近」




南港水路は、南港信号所によっ て航行管制されている。
     南港、本港を問わず、すべての船舶は、早朝南港2番ブイに向け一斉に
    運航を開始し、様々な見合い角度で一極集中する。大阪港には小型の近海船や
    内航船が多い。フェリー、内航船を除き、、総トン数300トン以上10,000トン未満の
    外航船舶の70%以上がNO PILOT で入出港している大阪港においては、
自船の周り はすべてNO PILOT船であることが多いのが特徴。


2. 「天保山客船桟橋からの出港」




日没直後に離岸、600m後進で安治川を下り広い場所で回頭開 始。
            動いている物体を撮影するには暗すぎたが、後進が一瞬停止した瞬間が
            唯一のシャッターチャンス。シャッター速度1秒と遅いが何とか被写体を
            止めることができた。この時刻とタイミングが撮影限界。
               コスモタワー(高さ254m)最上階よりズーム約200mmで撮影。



3. 「大阪港早朝本港入出港」




日本海事新聞掲載時(H9.10.21 付)の写真と説明文。
   早朝、日の出とともに大阪港内港航路に船を進め、大関門を通過して港内に入る。
   右前方の港大橋の背後に日が昇り始める頃、黄金色に輝く水面をすべるように、
   港内から次々と多種多様な船が出港してくる。他の港湾では見られない”船の歴史
     の縮図”を見る思いがする。
         今年は大阪港築港100周年の記念(1897年起工)の年。内港航路の
     名称の由来は、開港港則法施行規則が大阪港について定められた1927年
     (昭和2年)に始まる。安土桃山から江戸時代にかけて、天下の台所と して栄えた
     大阪港であるが、今日の近代港湾を完成させた歴史は、”低地・大阪”の
     ハンディキャップを克服する戦いであり、途絶えることのない苦難の歴史であった。
         戦災では、軍事戦略基地でもあった大阪港は、他の国内主要港湾とは比較になら
     ない大きな損害を被ったこと。さらには1934年の室戸台風、1950年のジェーン台風
     を筆頭に度重なる台風高潮に莫大な浸水被害を被り続けてきた。
       戦後50年かけて延べ約60キロに及ぶ背の高い防潮堤を築造、さらには374カ所
     に防潮扉を設置し防潮対策を完成させた。
        写真は、日の出直後の日差しを背後に受けて出港するコンテナ船「さざんくろす丸」
     35,234GT,及びまぶしく輝く前方の海面に目を据えて入港する自船「JIN AN」8,628GT
  など。



 
4.  「NAVIX  ASTRAL  144,127 GT」





       堺泉北港、浜寺泊地沖合シーバース、コスモ桟橋離岸回頭中を大阪ガス
      第2工場第1LNGバース着桟終了船より撮影。バックに見える神戸港まで
      12マイルあるが、視界の良いときは間近に見える。

  
5.  「EVER GARDEN  37,023 GT」



  

     桟バースは、この港大橋を通過して急角 度に右に80度旋回し、すぐの
     一番手前のバース。右小回り、左大回りが要求される所。行脚あり過ぎると
     膨らんでしまうし、後方のブレーキタグが横転するおそれがある。

 
6.  「大阪港早朝3隻同時回頭出港開始」



  

    コンテナ桟橋前面海域は、尻無 川、木津川あるいは奥の内航船バースに向かう
    小型船の重要な通航路であると同時にコンテナ船の回頭泊地でもある。2L一杯の
    狭い泊地で3隻もの大型コンテナ船が早朝同時回頭を始めると、すべての早朝入港船
     はオールストップ状態となる。入港船が港大橋にかかるまでに速やかに回頭を終わらせ
     たい。


   
7.  「CRYSTAL HARMONY 48,621 GT」





       大阪港客船桟橋へのアプローチ。こういう絶好のタイミングで写真がとれるのは、
      年に数えるほどしかない。  撮影場所は、海遊館最上階のベランダ。

 
8.  「EVER ULTRA 69,216 GT」





  

       南港コスモタワー(西日本一のノッポビル、高さ254m)最上階展望室より撮影。
       EVERGREEN の69型第1船の入港を撮る。展望室からは大阪港の全域が眼下に
      展望できる。南港への海底トンネル換気塔、海遊館さらには安治川大橋が背景となる。

9. 「大阪港早朝入港パノラマ」



 
  

         大阪港。平成8年港湾統計によれば、年間入港隻数は、総数では神戸、千葉、
      北九州に次いで第4番目、外航船隻数は、横浜、名古屋、神戸に次いで第4番目、
      内航船隻数でも、千葉、神戸、北九州に次いで第4番目と、いずれも隻数において
      我が国を代表する港湾の一つに数えられる。
         操船の難所は次の2カ所あります。
 
             (1)南港2番ブイ付近
                 北から南まで180度すべての方向から、早朝入港船のすべてが
                  南港2番ブイに向け一極集中し複雑に見合う。
   
             (2)港大橋付近 
                大関門から4,000メートル入った所にあり、コンテナ岸壁へはここを起点に
                   80度激右転する。異なった4つの方向から船が集中し複雑な見合い関係が
                   生ずる狭い水域です。

         この写真は、ある日の早朝コスモタワー(高さ254m)展望室にて0642から
       0742までの1時間、2分間隔で2台のカメラで撮影したものの1コマ(0705分のもの)
      です。本港、南港を問わず早朝すべての船舶が南港2番ブイに向け一極集中する様子
      のよく解る写真となった。

9 Extra  大阪港早朝の狭視界中を入港する船団


9 extra. 大阪港港大橋通航中の緊張感




10. 「EVER GROUPの離岸回頭出港開始」





  

大阪港でのコンテナ船の出入に絶え間はない。
自船 NOL SEGUINUS 53,159 GTの着桟作業終了を待って出港。
レンズの効果で前後が圧縮されているが、各船間1ビットは確保されてい る。
            岸壁と直角方向に2Lある。右回頭。

11.  「Hanjin Washington 65,643 GT」





  

            HANJIN 65型の代表格。大阪港入港時の雄姿には、その重厚さにおいて
  ことさら目を見張るものがあり、ファインダーに焼き付く。大関門付近入航中を
         パイロットボートより撮る。


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