海、港そして仕事船を大切にし ておられる皆様方へ

平成12年7月 23日
稲葉です。。
「海、港そして仕事船か らの発信です。(00-05)」

 本日は、朝 日新聞日曜版掲載の復古帆船「菱垣廻船」のことです。

 本年4月から、通常通 りの大阪港での離着桟業務に加えて、他の公務が
入りこんできたため多忙にな り、ホームページの更新および配信メールが
ストップ余儀なくされておりま す。 ごめんなさい!!
 3月を最後に休眠状態である 事、悔しい想いで毎日を過ごしております。
 これも、すべからく仕事の要 領が悪い「身から出た錆」と自戒致しております。

 本日は、突然のことで すが、来る7月30日朝日新聞日曜版に掲載される
復古帆船「菱垣 廻船」のことを、お知らせ致します。

 1ヶ月前のことでしょ うか??
 朝日新聞東京本社編集部のA さんから、次ぎのTELを頂きました。

「「7月30日の朝日新 聞日曜版の”日曜名画”のテーマは復古帆船です。
当日のテーマでの名画は、江戸 時代の有名な船絵師の描いた船絵馬が
メインで、その脇に復古帆船 「菱垣廻船」の実験帆走時の写真を使いたい。
 復古帆船である菱垣廻船の写 真を探しておりましたところ、大阪港振興協会
にて貴兄の撮った写真に出会い ました。数枚のフィルムを送って欲しい。」」
 との事でした。 

 当方のホームページ目 次の7.で「菱垣廻船と天下の台所・大坂の役割」
(平成11年12月30日掲載 開始)を掲載しておりますが、ここに掲載しております
写真のすべてをA4サイズにプ リントして、過日大阪港振興協会にお持ちして
おりました。
 朝日のAさんは、これをご覧 になってのことでした。
 一応すべてのフィルムをお送 りしました。

 船絵馬といえば、古来 船乗り達は「苦しい時の神頼み」で神仏に加護を
求めたとは日本海事史の権威・ 石井謙治先生の有名な著書「図説・和船史話」
に詳しく解説がなされている通 りです。

 江戸時代、船絵馬の奉 納は、船乗りたちの信仰を示すものとして習慣に
なっており、現在も神社等に残 されているとのこと。
 残されているものでは、18 世紀中期までの物は極めて少なく、多くが
それ以降の弁才船絵馬であると のことです。

 この度の、日曜版の日 曜名画に紹介される船絵馬がいつのものか、
わかりませんが、江戸時代に近 世海運の幕開けとして大活躍した
「菱垣廻船」の船絵馬であるこ とを願ってやみません。
 
 当方のホームページで現在掲 載致しております内容は、
1.菱垣廻船とは?はじまり? 終焉は?
2.菱垣廻船活躍の立役者・河 村瑞賢
についてであり、

 今後継続して追加掲載 を予定しております内容は、
*江戸時代の鎖国政策と船舶建 造規制との関係、船穀構造への影響
*菱垣廻船の運航上の特徴
*菱垣廻船実験帆走時(平成 11年7月末)の結果データ
の予定です。
 資料はほぼすべて取り揃えが 終了してはおりますが。。。

 この度の、朝日の日曜 版「日曜名画」のコーナーでも
江戸時代の菱垣廻船を含め、多 くの近世海運の発展に貢献した
弁才船のことが明らかにされて いるものと楽しみにしております。
 日曜名画のコーナーは2ペー ジから3ページ使われております。

 日本海運の現状を考 え、「海運立国・日本」の新たな幕開けのヒントを
探る為にも、ご多忙中とは存じ ますが、是非ご覧くださいませ。

 
 ホームページ「海と船の写真 展」URL:
http://inaba228.sakura.ne.jp/
  E-mail,   mailto:mm2y-inb@asahi-net.or.jp       
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平成12年8月1 日
海,港そして仕事船から の発信です(00-06)

 本日は「シーマン随 想」掲載のお知らせです。

 海と船の雑誌「ラ・ メール」にて平成12年3,4月号より特集して
おります、シーマン随想(ぱい ろっと りれーえっせい)第3回の掲載依頼が
当方にまいりました。
 下記の内容が掲載されました ので、お知らせ致します。

本文:

「仕事船への想いの輪」          阪神水先区水先人 稲葉八洲雄 
 (財)日本海事広報協会発行 「ラ・メール」平成12年7,8月隔月号掲載。                      

 「海の日」を迎えるた びに各新聞は、こぞって「海との戯れ」を中心として、「客船、
帆船、フェリー=海の美しさ、 船へのあこがれ」を強調する記事を掲載しました。
 
 私は、そのような社会常識に 逆らって、海や港、仕事船の別の側面すなわち 
国民経済を縁の下で支えている よいう視点から、それらの写真を撮り続けています。
 ファインダーが捕らえる被写 体には、どちらかというと、薄汚れた、油染みた、
苦労の多い疲れた匂いが漂って います。
 そういう中で働く船を私は 「仕事船」と呼んでいます。

 ある時、こんな写真に 目を止めてくださる方が現れました。
 海の日の写真コンテスト等で は、通常見られない写真です、との事でした。 
 予想してなかったコメントを 頂いて、自分で選んだライフワークに、少しは続けて
いく勇気が出て参りました。
 その後、海事関係団体のご厚 意により、仕事船の写真展を開いていただく
機会にも恵まれました。

 しかしながら、冒頭の ように一般の方々の海や船への興味の方向が変わるわけでなく、
海で働く者として「何とかしな ければ!!」といった焦りを感じる毎日でした。
 そのような時に、ふと思った のが、インターネット発信による海や港、仕事船のPRでした。

 平成10年10月にホ ^ムページ「海と船の写真展」を開設しました。
 その中の「神戸港震災復興工 事の足跡」は、震災直後から2年間に亘る調査の結果を
記録写真とともに掲載したもの です。
 全国の港湾関係者から多くの ご感想を頂きました。

 「大阪港からの発信で す」という配信メールでは、とくに「フェリーむろと」の
事故に関する新聞記事に対する 私の感想を掲載致しましたところ、極めて
大きな反響を頂きました。

 また「危険があって当 たり前の世界」の掲載を致しましたところ、
不幸にも海中転落死された亡き パイロットの娘さんから身に余る激励を
頂戴致しました。
 さらには、「菱垣廻船の特 集」を掲載致しましたところ、菱垣廻船の建造に
携わった老船大工のお孫さんか ら、「おじいちゃんの造った菱垣廻船とは
そんなに大切な船だったの か??」といったメールも頂きました。

 その他多岐に亘るテー マでの掲載の都度、海事関係者に係わらず多方面
の皆様からご感想と激励を頂 き、継続へのかけがえのないエネルギー源と
なっております。

 これらお寄せ頂いた メッセージメールの多くは、まさに真心があふれたもの
ばかりで、読み返すたびに目頭 が熱くなります。

 これからも色々な分野 でご活躍の皆様からご感想をお寄せ頂く為にも、
「信念や真心」の掲載を続けて まいりたいと考えております。
 自分を育ててくれた海や港、 そして仕事船への恩返しとして。。。
 アクセスお待ちしておりま す。

 写真は、平 成12年7月20日オープンする「なにわの海の時空間」の
ドームカバーがのせられるとこ ろ。
  ドームカバーの直径は70メートル、高さ35メートル。(大阪港)

いなばやすお 昭和13 年東京都生れ  商船三井船長を経て現職。
                                                                                            以上。

ホームページ「海と船の 写真展」URL:
http://inaba228.sakura.ne.jp/
  E-mail, mm2y-inb@asahi-net.or.jp 

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平成12年10月 13日
海,港そして仕事船から の発信です(00-07)

 お久しぶりです。。稲 葉です。。。
 本日は「豪華客船に夢乗せ て。。。」です。
 仕事にかこつけて、ホーム ページの更新、配信メールともに
開店休業やむなきに至り、すで に半年以上が経ちました。

 本日は、罪滅ぼしに 「素敵な夢のある写真」を3枚添付ファイルで
お贈りさせて頂きます。

 10月7日0700大 阪港に初入港したP&Oの客船Regal Princess 
70,285GTの写真です。
 大阪港海遊館3階のベランダ から距離2,700メートルの被写体(3枚とも)を、
500mmズームレンズ一杯 で、三脚据えて撮りました。
写真1、 写真2、 写真3
 フィルムはISO400、測 光は中央重点、絞りは8、シャッタースピード
1,000分の1秒。
 画像のファイルサイズは、い ずれも550〜570kb程度のものを
最高圧縮かけて、それぞれ 20kbで送ります。
 それでも少々重くなりました が、ご容赦くださいませ。
 ご覧くださいませ。

 なお、サボっておりま したHPの更新および配信メール、ボチボチ再開
しようと考えております。
 どうぞよろしく。
 これまで同様に、時々訪れて やってくださいませ。

                 
 ホームページ「海と船の写真 展」URL:
   http://inaba228.sakura.ne.jp/
  E-mail,   mm2y-inb@asahi-net.or.jp 

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  平成12年12月24日
 海,港そして仕事船からの発信です(00-08)

 海、港そして仕事船を 大切にしておられる皆様方へ
 海洋会(神戸)ネットの皆様 へ

 inabaです。。。
 年の瀬が実感できる「神戸ル ミナリエ」が明日25日閉幕です。
 如何お過ごしでしょうか??
 今年の配信メール、少なかっ た!!
 ネタは溜まりに溜まって欲求 不満気味なのですが。。。

 皆様方におかれまして は、忙しくてルミナリエどころではないよ!!
といったところでしょうか?
 ご家族ともども見に行けな かった方々の為に、今年の最後のご挨拶方々
初年度から掲載を続けておりま す初年度平成7年の写真をホームページに
臨時掲載致しました。
 年明けまで、目次の巻末に <番外編>として掲載させて頂きます。

 なお、次回の追加掲載 ご案内ですが。。。

  * 「大阪港港大橋 通航中の操船」
    平成12年12月刊行 予定の「日本航海学会誌」新年号へ掲載予定です。
    掲載され次第。 
  * 港内操船者の分身「タ グボート」
    「日本港湾タグ事業協 会」からのご依頼により、機関誌平成13年新年号に
    掲載させていただきま す。本号に掲載され次第。

となっております。
どうぞよろしくご愛顧ください ませ。
良いお年をお迎えくださいま せ。

                  稲葉 八洲雄
                 (阪神パイロット)
 ホームページ「海と船の写真 展」URL:
    http://inaba228.sakura.ne.jp/
  E-mail,   mailto:mm2y-inb@asahi-net.or.jp 

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